除菌洗剤は排水処理の敵  
 
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真菌類とサツマイモ風細菌群
これはある排水処理施設にみられた真菌類と細菌群の状態です。
この施設では処理水中の濁りが比較的強い状況となっています。
流入の汚水中に、細菌の生息環境を変えたり細菌を殺してしまうようなものが多く入っていると、
通常は清んだ水になるものが有用な細菌にとって劣悪な環境であるために、濁ったままになるということはあることです。
近頃はやっている除菌消臭のできる洗濯洗剤は排水処理施設にとって天敵です。
あれを使われると小規模の処理施設の処理水はまず間違いなく濁ります。効果は抜群です。
一部の男性蔑視的な宣伝文句もひどいです。
大きな下水道ではまだそれほど問題になっていないかもしれませんが、
このまま使用者が増えるなら原因不明の濁りの増加は避けられないと推察します。
その結果多額の税金を投入して施設が増強され維持費がますますかかり経済を圧迫することもあることでしょう。
しかもそれは表面には現れない現象として片付くので多額の負担があっても、それは気が付かないところで進行するのです。
家庭用の浄化槽ではこういう場合、清掃時期が短くなります。
3年で清掃が十分な施設が1年半で清掃しなくてはならない状況にもなるのです。
ホームセンターなどで安い洗剤を買ってきても得した気持ちになっていても結果は大損なのです。
私は、行政上の立場から国際的な規制が必要と考えています。

 

 

 
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