
| 初期対処改善作業 |
| ろ過水の吐出口で水草の枯死が特に顕著であることから、ろ過タンク内で嫌気状況があまりにも強くなり、 |
| タンク内の生物が有毒なガスを発生させているのではないかと推察しました。 |
| そこで、ろ過タンクを洗浄してみることにしました。 |
| ろ過タンクを開けてみると、やはり人間の臭覚にもわかる独特の臭気が感じられました。 |
| 嫌気状態で発生しやすいガスとしては硫化水素がありますが、硫化水素のような卵腐敗臭とは違いました。 |
| それにろ過タンク全体に生物が繁殖しているというのではありません。繁殖量としては少ない状況でした。 |
| ろ過タンクを洗浄して少し状況は改善されたと思いますが、まだこれだけでは足りません。 |
| ろ過タンク内に有毒ガスを発生させる微生物が繁殖してしまう環境を、改善する必要があります。 |
| 原因推察 |
| 日中はライトアップと比較的多い水草により酸素供給は十分な状況です。 |
| しかし、夜間は光合成による酸素供給はありません。 |
| そればかりか水草自身の呼吸も手伝って、かなり嫌気的な環境になってしまうことが予測できます。 |
| これは、水草だけでなく魚やエビなどにとっても良い環境ではないでしょう。 |
| 自然環境においては段差や波により空気の吹き込みがあります。 |
| そして、かなり酸素の少ない嫌気的な水槽の水をろ過タンクは夜間ずっと吸い込むことになります。 |
| 結果、ろ過タンク内の微生物群が酸素を利用せず、有機物を分解し二酸化炭素ではない有毒ガスを |
| 発生するものになってしまっていると推察しました。 |