| 糸状細菌です。 |
| 写真では2種類みられます。 |
| この時は運動はみられませんでしたが、細くて粒粒のあるタイプは滑走することが多いです。 |
| もう一方のタイプは運動性を持たないものに多い形態です。 |
| 糸状菌より細い糸がそれと垂直方向に何本も伸びています。 |
| どうやらこの糸状菌は、こうやって増殖しているようです。 |
| こういうのを見る時は、判断が大変です。 |
| どこがと言いますと、垂直に伸びている糸は、もしかすると別の細菌が取り付いて分解中なのかもしれないのです。 |
| それを判断するためには、多くの経験と継続的な顕鏡が必要です。 |
| 怠惰大元帥コメント |
| 「中央のぶっとい部分から、シュルルと何本か、何か出てますな。 |
| なんだろう。こういう形態だけ見るのも楽しいものでありますな。」 |
| ざっと流してフィルター内の汚泥を紹介してみました。 |
| 普段よく見ているものもミクロの世界では別の顔が現れるようです。 |
| 知ってるつもりで知らないことが沢山ってことですね。 |
| フィルターの中ではこれら微生物の活躍する生態系が出来ているのです。 |
| 見てくれた人へのメッセージ |
| 抗菌剤や殺菌剤はこれらの生態環境の破壊に一役も二役も買います。 |
| 必要最低限の使用を心がけてください。 |
| ミクロの見慣れない世界の姿を見て総てを敵視してはいけません。 |
| 彼らの一部は病的で危険なものもあるでしょう。 |
| しかし、それらとすら共存していかねばならないことでしょう。 |
| むやみに殺すことはいずれ人間の身にも帰ってくるものです。 |