2007/02/07 飲み物 (セーレ)
愛の無い攻撃・セーレです。
今日もまたまた大空洞に来てます。
「なんか面白いもの手に入れたですよー」
「なんだよ?」
「これ」
アーバンヘイム大空洞までの道は結構あるんですが、グラジオラスを出てくるときに見つけて買ってきたものがあるのです。
それをバックパックから取り出して、他の面場の前に差し出すと。
「……おい、それ……」
「噂で聞いたことあるッス」
「それ、どうするの?飲むの?」
明らかに引きつった表情で、みんな口々にそんな事を言いました。
「そりゃ飲み物として売られてるんですし、のむですよ」
僕はにまーと笑って答えたのです。
噂でまずいと聞いている飲み物。
以前、魔法力が回復する薬を模造したドリンクが出たことがあったのですが、それ、みんなまずいと言ってたのです。
どれだけまずい飲み物なんだろうと思ってたら、芯海の頃の仲間☆Flack☆さんからいただいたのです。
んで、飲んだんですが、美味しかったんですよね、僕にとっては。ちょっと薬っぽい、栄養ドリンク系の味だったんですが。
あの時は、皆さんに揃って「お前は味覚おかしい」といわれたです。
まあ、そんなこともあって、人の噂は当てにはならないと思ったわけで、今回たまたままずいと噂されていたそれを手に入れたので、早速飲んでみることにしたのです。
その飲み物は……
すぱーくりんぐかふぇ。
珈琲にソーダが入ってるやつ、だそうです。お店の看板には「珈琲+炭酸=やみつき」なんて書いてあって、それでこの商品の存在に気づいたんです。
以前、レモンティーソーダというのを飲んだんですが、それは普通に美味しかったです。しかし、珈琲のあの味にソーダって……想像がつきづらいです。
多少味の調整はしてあると思うから、そんなすごい味では無いと思うんですが。
「うわ、本気で飲むのか?」
あからさまに嫌そうな顔をして、みなみさんが確認するように尋ねます。僕はこくんと頷くと、缶の蓋をあけます。
「大丈夫ッスか」
「だいじょうぶー」
「噴出すなよ?」
「だしませんよ」
そしておもむろに、一口。
……
「うぶ」
思わず呻いてしまったです。
吐き出しこそしませんが……
すごい味です。においもなんかすごいです。
分かるとは思いますが、決していいほうにすごいわけじゃないです。
なんか、嫌なものを思い出す味とにおいです。香りじゃなくて、においです。
そう、このにおいは……
タバコの吸殻を入れるやつに、消火用に入れてある水の感じです。
においといい、味といい……
ちょっと焦げたような珈琲ッぽいにおいに、すっぱ苦くて甘い味。お砂糖を入れた薄い珈琲に酸味を追加したような味なんですが。
においとか色とか、まさに灰皿の水です。
「まずいとか言う範疇をすでに越えてる気がします」
「そ……そんなにひどい味なのか」
「味って言うか」
感じたとおりの味を言葉で表現してみせると、3人の表情は見る間にこわばっていきました。
「捨てるのももったいないから一応飲んじゃいますが、……これ、飲んで美味しいって言う人は少ないだろうなあ」
「飲むだけえらいぞ、セーレ」
「口に入るために作られてるものだから、きっと毒ではない……と思いたいです」
冷や汗交じりで答えると、他の3人はものすごく気の毒そうな顔をしてました。
もう二度とこの飲み物らしきものは買わない、と心に誓ったです。
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まったりと旅は続きます。
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