2003/09/25 紫峯山・ムタナンの山道

『じゃぁ、アナナスで掃除でもして待ってるからな。急げよ。』
『あい〜♪待っててね〜。じゃネ。』

歳三と通信機で連絡を取り合ったうきこは、笑いの表情を貼り付けたまま回線を遮断した。うきっぱは早速、会話の内容を聞こうとする。

「トシは、何だって?」
「うん、アナナスで掃除して待ってるってさ。」
「トシの掃除って、根こそぎとか、乱獲とかの言葉が似合うよな。」
「まぁねぇ、パワーサージの反撃だけでなんとかなりそうだもんね。」
「ブランディッシュとかデルタスラッシュも凶悪だもんな。」

PT愛の無い攻撃と、PTちぅりっぷはセレ(ez)のエナ心象値を上げるため、エナ素材を集めるべく別行動を取っている訳だが、その過程で歳三は調合を覚えてしまったのだ。うきことうきっぱは、その調合用の素材も狩りの過程で手に入れてしまい、荷物をこれ以上持てなくなってしまっていたのだ。
歳三が近所に居るとの情報を得た二人は、その調合素材を渡すべく歳三と連絡をとり合いアナナスで一時合流することにしたのである。

―遺跡の町アナナス―

町に着いた二人は、早速酒場へ出かけ募集広告を貼り出した。

二人の背後で店のドアが開き、隆々とした体躯の人物が近寄ってくる。

「よう、久しぶりだな。」との声とともに、うきっぱの肩が小突かれる。

「あ、やべ。」うきっぱは短く叫んだが、制止できるはずもなくトラップ技法、クルーシファーLv6が発動した。

ツインチウリップ
  vs
 歳三

―― Turn 1 ――
□うきっぱ
 HP:275/275
□うきこ
 HP:259/259
■歳三
 HP:290/290
――――――――
■歳三
 肩たたき
→うきこ
 シグナムクルーシス
→歳三
 64ダメージ
 鈍化

歳三の額には軽い怒りの筋が浮き出、眉間には深い皺が刻まれる。

「やんのか?あ?久しぶりなのに随分な挨拶だな」
「ごごごごごご、ごめん、ごめん。悪気は無いんだって。だいたい急に小突く方がいけないんだろ〜?」
「パワーサージ!反撃!ブロッカー!!」
「や〜め〜ろ〜〜!」
「ふふふふ、ほれほれ、俺に触れてみろ〜〜。」
「ぎゃー!止めてくれー!」

歳三は逃げ回るうきっぱを、面白がって追いかけ回す。

うきこは、どたばたと店内を走りまわる二人を見て呟いた。

「ったく、男ってどうしょうもないわねぇ。」

店の角に追い詰められる、うきっぱ。他の客も面白がって見物している。うきこはカウンターで1杯の蒸留酒を一気に流し込み、ショットグラスをカウンターに叩きつけるように置くと、じゃれあう二人に言い渡した。

「いいかげんにしないと、オオカミさん(Lv8)をけしかけるわよっ!」

「うわ!ま、待て待て。」
「ぎゃ!勘弁してくれ。」

オオカミさんの力量は十分沁みて理解しているのか、二人は素直に中止し、うきこに近寄って来た。

「ビーストバイトとハンティングは止めてくれ、あれって捕食効果つくだろう?餌にはなりたくないさ。」
「同感だ。」

とりあえず落ち着いた3人は、テーブルに着くと軽く食事と飲み物をオーダーし、今回集まった当面の目的を果たすことにした。

ドサドサと、調合の素材をテーブルに積み上げてゆくと、

「ち、ちょっと待て。こんなに持てない。ここで分解、調合して減らすから待っててくれ。」

歳三はおもむろにしゃがみこみ、両の手を前に差し出し目の高さに構える。すると、両掌から赤い光が溢れ出し、なんでもない草が回復薬になってゆく。

「こんなもんかな?回復薬は持っていってくれ。」
「じゃ、俺はもう行くから。」

さっさと荷物を片付けると、どかどかと店を出て行く歳三を二人は見送った。

「早いなぁ、もうちょっと飲もうと思ったのにさぁ」

うきこはプゥと頬を膨らませ、遅れて出てきた料理にかぶりつくのであった。

End of Scene...

まったりと旅は続きます。


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サイドストーリーず!
Ver.1.00
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