2003/09/10 

レインジアからリコルスへ向かう。リコルスでオオカミさんの餌と装備を整えてアサリクトラム〜ナナス〜レインジアを何度か往復しようと思うんだ。
目的は、カルコスアントと、アーマービートル狩り。エナ素材で防具系が不足しているような気がしたからね。

リコルスに入る前、なんか白黒のヨチヨチ歩きの鳥に襲われた。
ヨチヨチ歩き・・・。あれ、やだ早い。ヨチヨチなのに信じられない速さで迫ってくる。

「オオカミさん、焼き鳥は好き?」

オオカミさんは、条件反射か涎をたらした。

「あらら、ごめんね〜。お腹空いてたんだね。餌無くなっちゃってたもんね。」

よ〜し、四つ身と、砂ずりと、笹身を食べさせてあげる〜。

桃色チウリップ
  vs
 飛べない鳥

マーテンペンギンA

マーテンペンギンB


―― Turn 1 ――
□うきこ
 HP:211/211
■マーテンペンギンA
 HP:50/50
■マーテンペンギンB
 HP:50/50
――――――――

「雷神さま〜。力を貸してちょ〜だいっ!」

すうと上段に構えた幅広の魔法剣『翠露』の薄く碧色を帯びた刀身に大気のプラズマが纏わりつく。帯電した酸素のきな臭いにおいが周囲に満ちたとき、閃光とともに光の帯が迸る。

□うきこ
 プラズマブレード!
→ マーテンペンギンB
  166ダメージ
  倒れた
■マーテンペンギンA
 スライディング!
→ うきこ
  6ダメージ
  ダウン

「雷神さま、ありがと〜♪」

うきこは緊迫した状況になるほど、スローな話し方になる。雷神への感謝の言葉も、どこか抜けていた。

―― Turn 2 ――
□うきこ
 HP:205/211
■マーテンペンギンA
 HP:50/50
――――――――
□うきこ
 チョーキングワイヤー!
→ マーテンペンギンA
  63ダメージ
  倒れた

「ごめんね〜。」

「プラズマブレードで倒すと、お肉が黒焦げになっちゃうからぁ。1羽はどうしても活け締めにしなきゃいけなかったのよぉ。」

倒したペンギンの羽をむしり、それを肩に担いですっくと立ち上がる。

肉塊を見たハイドウォルフは、それこそ垂涎の眼差しで見上げていた。

「もうちょっと待ってねぇ。お肉だけじゃバランス悪いし〜。お酒も欲しいし〜。近所の居酒屋に持ち込みして料理してもらうからぁ♪」

リコルスへ一歩踏み出そうとした、その時。一組の視線を感じた。うきこは気づかないふりをしてそのまま歩き出す。道路のやや急な曲がり角にさしかかった 瞬間 うきこは走り出した。そのまま1本のクヌギの陰に隠れ招待した覚えのない客の到着を待った。

影が見えた。影の持ち主はうきこを探しているようだ。どういう思惑があるかは知らないが、こちらには全く用事が無い。すこし脅して退散願おうか。

視界の隅にその位置を確かめたうきこは、ゆるりと追跡者の背後へ周り込み頚部に特殊なワイアーを巻きつけた。

「動かないで!何の用かは知らないけど、追けられるのは面白くないわね。あたしをどうにか出来るとお思い?」

追跡者は、あわただしくうきこの腕をタップした。

「ギブ、ギブ。ギブア〜ップ!」

「うきっぱ兄さん?何よ、紛らわしいコトしないで!下手したら死んでたわよ?」

「ててて〜。腕力じゃ敵わないなぁ」

解かれたワイアーの跡を擦りながら、うきっぱは苦笑いし、目に浮かべた涙を恥ずかしそうにぬぐった。

「ちょっと驚かそうと思っただけじゃん。そんなに怒らないでヨ。」

「うきっぱ兄さんが変なのよ。すぐ後ろまで来てたでしょう?足音がしないから、てっきり物取りの類かと思ったじゃな〜い!」

「ごめん、ごめん。」

うきこはガミガミと怒鳴りつけながら、冷めない憤りをうきっぱにぶつけ、一緒にリコルスへ歩き出した。



うきことうきっぱは、二人の母親が姉妹である。つまり、うきことうきっぱは従兄弟同士なのであるが、うきっぱの方が数ヶ月早く生れているので便宜上、兄と呼んでいるのだ。

「じゃじゃーん♪」

大きな肉を胸の前に持ち上げ、うきっぱは自慢げにうきこに見せる。

「大きな、お肉ねぇ。何肉?」

「ひ・つ・じ」

「ラム?」

「残念ながら、マトン。うきこがペンギン狩ってる向こう側で、僕は羊を狩ってたんだ。」

「ま、いいわ。ジンギスカン、OK?」

「うっし!」

二人と獣2匹は、暮れ行く町を足早と呼ぶには、早すぎる速度で駆け抜け以前、それぞれのパーティメンバと来たことのある居酒屋へ飛び込んだ。

目を丸くする店主へ、投げるように食材を渡し、ジンギスカン鍋とその他の料理を適当に言いつけ、同時に麦酒を注文した。

「ま、とにかく。」
「とにも、かくにもぉ。」

 「「乾杯!〜〜〜♪」」

二人とも、生来の酒好きであるから、瞬く間に空の杯がテーブルの上に増えて行く。

「食べ物もあるし、お酒は美味しいし最高ぉ〜。」

うきこの足元で、おすそわけをもらったオオカミさんと、ファンファンは満腹なのか気持ちよさげに眠っている。二匹の飼い主二人は、いまだ飲みつづけている。鯨飲という言葉があるが、セレが二人を見たとしたら当にその通りだと思ったことだろう。

オオカミさんは耳をブルと震わせ、うるさそうに伏せた。

リコルスの町は、ゆっくりと確実に静寂の闇に包まれていった・・・。

まったりと旅は続きます。


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サイドストーリーず!
Ver.1.00
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