2004/07/19
「戦いは朝から始まっている。」
戦いは朝の出発からすでに始まっています。
また、食事中や歩いている時も気を抜かずにいる事で本当の戦いの際にスムーズな流れに持ち込む事ができます。
と、セレはしなびた薄い書籍を広げてうきっぱと歳三に読んで聞かせた
「ああ、確かに常に気を周囲に向けていたほうが良いよね」
うきっぱが相槌を打つのを歩きながら歳三も無言で聞いていた。
「ひとつ、強すぎる殺気は逆効果である。」
ぎらぎらとケダモノのような気配を発していると無闇に敵を呼び込むばかりか、本当に戦いたい相手を見失う事に成りかねません。
セレが同じ本を読み上げると闘技場に入り闘争心に火が付いたばかりの歳三は
「そ・・・・そうか?俺は殺気を表に出し過ぎてるか?」
うきっぱにたずねて、少し闘気を押えた。
そして
「なあ、その本、闘技場で役に立ちそうなこと書いてあるのか?」
とセレをうながした。
パラパラと忙しくページをめくるセレが、ふと 手を止めて
「速くても気にしない」
一部で速いことを悪いこと、とみなす傾向がありますが気にしてはいけません。
速い人は戦闘そのものに参加するのではなく終盤まで補助に徹し、最後のとどめに参加するようにすれば、むしろ 力のみで押しまくる人の方がむしろ凡庸であると言えます。
セレは、さらにせわしくページをめくりながら「あ、まだあります。」
「武器は使わない」
戦闘の基本は身体ですから、いきなり道具を使うのは相手に失礼と言わざるを得ません
道具の使用法は別項で述べますが、全身を武器として戦うのがよろしいでしょう
手足のみならず口なども武器に成り得ます。
うきっぱは釈然としない顔をして
「うーん、武器を使うな ってのは無理がないか?歳三は比較的、技スキルが多いけど・・・・ 口が武器になるってのは魔法使いの事か?」
歳三も聞いて損をしたという風に
「ま、古代の書籍みたいだし、あまり参考にはならんな。」
と呟いて装備を整えると闘技場に入っていった。
十数回の戦闘を終え、三人が闘技場から出てきて適当な草むらに横になった。
汗と疲労を拭い去ってくれるような風が心地よく流れ、しばらくじっとしていると、またセレが本を開いた
「戦闘後、寝ない」
戦闘が終わったからといってすぐに寝るのは良くない事です。
一日の反省や今後の計画などを話し合うことで、次回につながる有意義な時間にしましょう。
うきっぱはセレの持つ書籍をひったくりながら
「おい、この本何処で手に入れた?」と聞くと、セレはポカンとしながら
「みなみさんにもらったんです。」
うきっぱは古くなって表紙の文字が読めなくなった書籍を、ざっと眺めて一番最後のページを開いた。
震える指で最後のページに書かれた書籍の題名をなぞった
「たのしい夜のすごしかた 入門」
オヤジですが・・・ナニか?
まったりと旅は続きます。
サイドストーリーず!
Ver.1.00
(c)Seleste