2003/03/19
歳三とみなみ酒店は店の外に出て先刻まで降っていた通り雨があがったのを確認して歩き出した
「で?他の連中は何処に集まってるんだ?」
と、みなみ酒店が歳三に聞くと、質問には答えずに後ろを軽く振り返りながら
「おーい、セレ 何処で待ち合わせる予定なんだ」
雨のせいで所々に出来たぬかるみや水たまりを避けながら歩くせいで遅れがちなセレストは大き目の水たまりと格闘しながら
「この道沿いなら何処でも良いですよー、うきさんの狼が においで勝手に僕たちを見つけてくれますからー」
と空中で叫び、そして案の定、水たまりを飛び越えられずに両足を泥だらけにして
あきらめたように真っ直ぐ歩き出した。
「エンジェルウイング使えよー」
という、歳三の声を聞いて、はにわのような顔をしながら 「あーー・・・」といって浮き上がるセレスト二人を確認するとみなみ酒店が笑いながら言った
「でも、雨上がりで匂いは消えてるんじゃないかな」
「そうだな、よし。鍛冶屋と大工は似たようなもんだろセレ、看板を作るぞ」
地面の乾いた所を探し出してセレセレの二人がプラカードのような物を造るのを見ながら
「なぁ、俺に看板の文字を書かせてくれよ、な?いいだろ?」
みなみ酒店がセレストに相談している横で歳三は髪を束ねながら
「まったく雨上がりは髪の毛がうっとうしい、坊主にしてしまうかな」
と呟いている。
みなみ酒店はプラカードに文字を書きながら
「歳三はなんで、あんなに無頓着なんだ?本気出してちゃんとしたら相当いい男になると思うが・・・」
「あれ位がかっこいいんですよ、変に飾るより・・・・」
セレストの答えを遮るようにみなみ酒店が立ち上がり
「出来た!よし、こちらを(ez)セレが持って、こちらを(i)セレが持ってここに立っていなさい」
通りには、雨が上がったのを知った冒険者や商人が雨宿り代わりに立ち寄ったお店から出てくる姿が目立ち、水たまりなどもあらかた蒸発してしまい
雨の降る前の喧騒が戻ってきていた
セレセレ二人は一本ずつプラカードを掲げて、少しでも利口そうに見えるような表情を作り通りを向いて立ちニコニコと笑っていた
歳三は、まず みなみ酒店が立っているほうに近づき
「ふーん・・・(死域行き愛の無い攻撃)と書いてあるのか。みなみが書いたのか・・・」
「俺は(ちうりっぷ)だから、反対の方だな」
と反対側のプラカードを覗いて読み始めた
「死域行き ち○び・・・・・・・・・」
「みーーーーなみーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
歳三はみなみ酒店のわき腹にソニックナックル(sl9)を容赦なく叩き込んだ
みなみ酒店は文字どうり、くの字に折れ曲がりビクンビクンと地面を這いまわった。
人通りの増えた街道から二人の人間と狼がプラカードに近づきその中の女が やわらかい物腰で
「みなさんお待たせ、歳三さんの声が聞こえましたから、すぐに分かりましたよ。」
「ね、うきっぱ。」
うきっぱと呼ばれた男は、狼の背中をガシガシと掻きながら姉の うきこの問いかけには答えず地面に向かって言った
「おい、みなみ 丘に上がった海老のモノマネか?」
やさしげに、疑いなく問い掛けるうきっぱに うきこは
「いえ、みなみさんの口元を御覧なさい、うきっぱ。」
「彼がやっているモノマネは、酸欠の金魚よ。」
「申し訳ありませんね みなみさん、不出来な弟で・・」
横隔膜をやられた みなみ酒店は「俺は金魚じゃないぞ」と声にならない声で言った。
つづかねえよ!もう
小説風に書いてみました、ネタをはさみ辛い
まったりと旅は続きます。
サイドストーリーず!
Ver.1.00
(c)Seleste