E30フルオープンです。

時計の話は結構反響があって嬉しいなぁ〜、ってことで、おいらが持ってる時計のコレクション!?なんぞを紹介してみようかと思います。

「時計偏」で紹介する方がいいのかも知れませんが、僕が現在持っている時計の紹介なんぞをしてみようかと思います。 (自己紹介のコーナーが充実するなんて珍しいでしょ?)


1.グレース・ファブリオ ”クラシック・クロノグラフ・オートマティック”
  
皆さん「”グレース・ファブリオ”ってどこのブランド?」って思うかも知れません。
  
何せ、超マイナーなブランドですから・・・。
種明かしをすると、スイスで製造、イタリアでデザイン、日本で企画・販売を行っている、3国共同で開発・製造を行っているブランドです。
企画・販売は「太陽商会」というところがやっており、ここの時計は渋谷のLOFT・1Fでも売ってます。
コンセプトは「本格的な機械式時計を、手ごろな価格で提供し、機械式時計の良さをみんなに知ってもらう。」てな感じかなぁ。

企画をされているのは日本人なのですが、もし、今発売している機械式時計と同じ物を日本で製造しようとしても、コストや技術の面で不可能なんだそうです。
スイスですと、まだ機械式時計を作る土壌があるので、安く提供することが可能になった、とのこと。
もし、新品で、安くて、デザインのいい機械式時計が欲しいという人がいたら、一度ここの時計を見てみることをお勧めします。

何せ、あのスプリットセコンド・クロノグラフですら68万円くらいですから。(普通は100万円オーバーどころか数百万円もザラなのに・・・)
もちろん、値段が安い分、細かい作りとかはあまり気にしない様にね。

ここの「売り」はCP(コストパフォーマンス)だから。

おまけ・・・僕の行きつけのアンティークウォッチのお店に行ったときにGF(グレース・ファブリオの略)の話をしたら、あらびっくり!そこの社長とGFの太陽商会の社長がお友達でした。
そのときに、この話を知りました。 

2. LEOBE(何て読むんでしょうねぇ・・・リオベ?)

実はブランド名が分からないんです・・・とりあえず「リオベ」としておきますね。
この時計は、例のアンティークウォッチ屋で、妻(当時は彼女)へのクリスマスプレゼント用に購入した時計です。
どんな時計かというと、1954年(ケースの刻印から察すると・・・ですけど)製造、14金ケース、丸形、3針式(センターセコンド)、手巻き、のオーソドックスな時計です。

機能としては「アンチマグネティック、アンチショック」などと文字盤にはプリントされてますけど、効果のほどは定かではありません。但し、それなりにいい時計であると思われます。


この時計の良さはズバリ「文字盤」の雰囲気の良さです。

数字の”4”の字に特徴があり、ブランド名の”LEOBE”やバーインデックス、数字の”2”、”4”、”6”、”8”、”10”、”12”が印刷ではなく、ちゃんと立体の別部品で作られています。

また、文字盤全体には下地に網目模様が薄く施されており(これも普通の印刷ではなく、立体感があるもの)、全体として、今の時計にはない手作りの雰囲気が伝わってくる物です。


ところが・・・、今では妻はこの時計をすることがほとんどなく(僕があれこれ注文を付けるため・・・)、僕がたまぁに使用してます。(実質、自分のって感じ!?)


3.CARTIE”パシャ・ステンレススティール・クロノグラフ”

出たぁ〜!パシャ!

しかもクロノです!


今では機械式ムーブ&ゴールドケース(260万円!)にしかないあの魅惑的な「猫目」を持ち、プッシュボタン及び竜頭カバーには大きなサファイアのカボジュが輝いているというすんごいデザインの時計です。

ちなみに一応種類としては「ダイバーズ系」なのでベゼルは回転式です。(このベゼルのラチェットがまたいい感触なんだよなぁ)


そうそう、パシャの由来を皆さん知ってますか?(オタクな人は知ってると思うけど)

その昔、インドのマハラジャ(えらい役人の役職名です、昔、渋谷にマハラジャって名前のディスコがあったなぁ・・・おっと、失礼)だった「パシャ公」が「プールで泳ぐときにも付けられる時計が欲しい」ということで、カルチェに依頼が来ました。その際に制作されたのが、このパシャの原型です。

丸形の防水ケースは竜頭にねじ込み式のカバーが付けられ、そのカバーは無くさないようにチェンでケースにつながれています。また、風防には取り外し可能な格子状のグリッドが付けられてました。素材はもちろん18金無垢です。

さて、話を戻して、パシャクロノのことです。

ムーブメントはクォーツなんですけど、ただ者じゃぁないのがカルチェなんです。

何と、クロノグラフの機構は機械式なんです!

えっ?どういうことかって?


普通、クォーツのクロノグラフって、リセットするとクロノのセコンド針がジーって感じで時計回りで戻るでしょう?機械式だと、リセットボタンを押すとピッと一瞬のうちに12時の位置に戻ります。(機械式のクロノグラフを持ってないと分からないっすね。)


つまり、カルチェのパシャ・クロノはムーブメントの駆動はクォーツで動かしてますが、機構的にクロノグラフの部分は、手間暇かかる機械式で作り、両者をドッキングさせてるんですね。


このムーブメントを確か「メカ・クォーツ」って言ってたと思うんですけど、このムーブメントを作っているのはあのメーカー(ブランド)だけだったと思うんだよなぁ〜。


さてどこでしょう?


それは・・・ジャガー・ルクルトです。


「ムーブの開発力ではbP」とも言われているあの会社です。

でも、公にはどこにもそんなこと書いてませんから、あくまで僕の推測です。

余談ですけど(ホントは時計偏で書こうと思ったんだけどこっちに書いちゃえ〜)、初めて腕時計を作った会社ってどこのメーカーかご存じですか?


実はカルチェなんです。


正確には第1次世界大戦中に兵士が懐中時計を改造して腕に巻いたのが始まりでは?、とも言われてますが、歴史に残る事実としては、1908年(だったかな?)ルイ・カルチェの友人であるサントス・デュモン氏が飛行船に乗る際、腕に付ける時計をルイ・カルチェに依頼して作らせたのが腕時計の始まりとされてます。


このときのデザインは「サントス」モデルに現在でも受け継がれ、発売されてます。(ベルトやケースにビス止めのデザインをあしらったやつです。)


そして、腕時計のデザインに関しては常に斬新なものを発表し、世の中の腕時計で凝ったデザインのものは、何かしらここの真似をしていることが多々見られます。


しかし、カルチェはそこら辺のブランド時計(エルメスとかグッチとかシャネルとか・・・)みたいに単なるデザイン屋とは違います。


なぜなら、サントスモデル発売後も次々と腕時計を発表し、また自社で時計工房も所有して、本格的な時計づくりを行ってきたからです。


時計の中身についても真面目に取り組んでたんですねぇ。(もちろん基本的には他社のムーブなわけですが。)

ですから、腕時計ではありませんが、有名な「ミステリー・クロック」なども作っちゃうわけです。
ここの時計はデザインも一流ですが中身も「本物」なんです。(昔、「私脱いでもすごいんです」っていうCMがあったけど、そんな感じ)

だからえらい!


って、僕は思ってます。


パシャ、大好き!


にゃは♪


ふぅ〜疲れた・・・、つづきはまたね。