みんなも写真を撮ってみよう!   2000年1月4日更新


おたっきーずの中には写真に興味を持ち、既に活躍されている人が何人かおりますが、実はおいらも写真が好きだったりします。どれくらい気合いが入ってるかというと、写真を始めたのが9才、自分で幻想・・・おっと違った・・・現像やプリントを始めたのが12才だったりします。

でも、小学生の頃は写真が好きというより、単なる「鉄道好き」で、俗に言う「鉄ちゃん」でした。それが、中学3年くらいの頃から「写真」を撮ることが楽しくなり、高校1年のときに応募した「kodak・全国高校生写真コンクール」に応募してネイチャーの部(姉ちゃんではありません)で入賞(6位です・・・)してからは、更に本格的に撮るようになりました。

要望があれば、僕の部屋の掲示板に「どうやったら○×のように撮れるの?」とか「この前(E30フルオープンに)見せてもらった写真はどうやったら撮れるの?」など質問してね!
ここのコーナーで取り上げて、お答えしますよぉ〜ん。

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まずは、今は亡き!?「E36−318is/ぽっぽー号」の写真を撮りに横浜に行ったときの話です。

1.「E36−318is・ぽっぽー号撮影」の巻

(1)撮影にあたって

昨年の9月、ぽっぽーさんから「is君は売ってしまうので、写真を撮って欲しい」と頼まれ、2人であれこれと考えた結果、横浜で撮ることにしました。

撮影するに当たり、ぽっぽーさんにはis君のどういうところが好きかとか、イメージとしてどういう写真がいいかとかいろいろリサーチしたのは言うまでもありません。にゃは。

当日の朝、保土ヶ谷PAに6:00に待ち合わせ、まずはMM21(みなとみらい21だよ)付近を目指しました。

(ここから↓の文章をリニューアル&加筆しました)

ぽっぽー号を撮影するにあたり、用意した機材・フィルムは下記の通りです。

 ○機材

  カメラ:CANON F−1(AEファインダー+モードラ)
  レンズ:CANON NFD28o f2
      :CANON NFD35o f2
      :CANON NFD50o f1.4
      :CANON NFD85o f1.2L
      :CANON NFD200o f2.8

  フィルター:円偏光フィルター(
F−1は特殊な工学系なため、通常の偏光フィルターではなく円偏光フィルターを使用します
  三脚 :ジッツオ(型番までは知らないっす)

 ○フィルム
  FUJI ベルビア(ISO50)

(2)ちょっと一言

カメラ、レンズはまあいいとして、偏光フィルターを使用する理由ですが、物を(風景を含む)野外で撮影する際は、これがあるとないとでは写真の出来上がりに差がつくことが多いです
というのも、例えば風景では、通常青空を撮影すると空気中の水分が乱反射を発生させるため青みが薄くなってしまいますが、偏光フィルターを使用すると、この乱反射がおさえられ、見た目よりも青く撮影することができます。
今回の撮影の場合は、車体に写り込んだ反射光を自分で調整したり、前述の空を青く描写するために使用しました
また、フィルムについてですが、基本的にプリントをする場合にはネガフィルムの方が安い、ラチュード(明暗の再現性)が広い、色調の調整が可能といいことが多いのですが、写真(作品)として記録したいという場合には、この曖昧さがあだになります。つまり狙った色がでにくく、写真にしたときのコントラストもイマイチいということです。ラチュードが狭いのはあまりいいことではないのですが、逆にポジフィルムの場合、その狭さを利用して、見た目とは違う、写真だからできる表現が可能になります

で、今回使用したベルビアですが、その特徴はズバリ色調と粒状性です。色調はフィルムの銘柄によって全然違うので一概には言えないのですが、ベルビアは比較的派手な発色&コントラスト強めなので、車の写真にはいいと思います。(僕は好きです。)粒状性はISO50と低感度ですからもちろん綺麗です。
さて、 そろそろ、実際の撮影風景を書いてみますね。


(3)撮影開始

適当に走っていると、港の方に向かう入口を見つけ、背景に港の雰囲気のある場所で撮影を開始しました。
ここではちょっと危険な!?雰囲気を出すため、「立ち入り禁止」を大きく書かれた門を背景に入れ、朝の斜光をうまく取り入れ、更に反射状態をPLフィルターで調整し、85oと200でoで撮影しました。

また、どんよりとした空模様を逆手に取り、28oの広角レンズに換えてボンネットを大きく取り入れ、そのボンネット上に空と雲がうまく反射して見えるような写真も撮ってみました。

数カット撮った後、次の現場へ・・・次は背景にMM21の名物(ランドマーク、観覧車、インターコンチなど)が全て入る所です。(夜は男女を乗せた車がたくさんいるのら、にゃは♪)

ここでは絵葉書的に撮ったり、クーペのデザインを強調するためにAピラー&ドア窓部分のアップやCピラー&トランクエッジのアップなどを撮影しました。ところが・・・撮影中に突然の雨!急いでフルオープン号の屋根を閉めて車の中に機材をしまい、その後においらも車の中へ避難しました。

車の中で待避してると雨はすぐに止み、晴れ間が出てきました。すると・・・何と虹が出たのです!ここぞとばかりに広角28oで虹を入れて(全部は入りきらなかったけど)写真を撮りました。果たして、どれくらい再現される事やら・・・!?

港での撮影を終え、次に少し車を走らせると、川岸にいい場所を発見!
ここは、川の向こうにビルが建ち並び、その向こうには海港記念館だったっけ?(すみません良く覚えてない・・・)灯台みたいな形の建物も背景に入るいい場所です。

撮影の際は、背景の入れ具合と車の角度、光の当たり具合を計算しながらフレーミングしました。

撮影したのは、is君を斜めに停めて、斜め広報からのカット、真後ろ下から空を大きく取り入れたカット、釣り人を入れて背景にはどんよりとした空をちょっと多めに入れたカット、縦位置のフレーミングで斜め後ろからアップにし、背景はシンプルに先に述べた灯台みたいな建物のみが入るようなカットなどを撮影しました。
ここでも、撮影の前にぽっぽーさんにカメラのファインダーを覗いてもらって、「こんな風だよぉん」っていうのを確認しながら撮りました。

ファインダーを覗く度に、ぽっぽーさんが「いいね〜」って言ってくれるのが嬉しかったなぁ〜。

とまぁ、こんな具合に撮影は進み、この後は横浜迎賓館(税関だっけ?)やら外人墓地の前の山手十番館やら、かっちょいい消防署のまえなどで撮影を行い、無事終了。
その後は山下公園前のデニーズでお昼ご飯を食べて歓談しました。


(4)写真っていくらぐらいかかるんでしょうねぇ

・・・今回撮ったぽっぽーさんの写真って、一体いくらいぐらいかかってるのか気になりますよねぇ?(ちょっとおばさん口調)

大まかな値段としては、
・フィルム代:¥950×5本=¥4,750
・現像代  :¥1,250×5本=¥6,250
・2Lプリント(30枚):¥250×30枚=¥7,500
・引伸し(半切):¥4,000(1枚)
    (四切):¥5,000(2枚)
ってことは、約¥24,000くらいですね。(今回ぽっぽーさんの場合は、アルバムを買ったので別にアルバム代もかかってるけど)

まぁ、今回は無制限に撮ったから高いけど1万円〜3万円くらいあればかっちょいい写真が撮れます。
撮って欲しい方(もしくは自分で撮りたい方)は相談してね。


2.「写真を撮ろう!」の巻
                       
いきなり、写真を撮ろう!って言われても、「難しいそうじゃん」って言う人が多いのかな?
確かにまともに撮れるようになるには時間も経験も必要です。
でも、撮らなくちゃ上手くならないよ!
みんな、いい被写体がすぐ側にあるんだから(何てったって。BMWはかっこいいのだぁ!)、まずは自分の車を撮ってみようよ!
というわけで、いきなりここから写真口座(おっとお金はいただきません、失礼しましたぁ)じゃなくて、写真講座の始まりです。


(1)カメラの話

まずはカメラのお話です。
どんなカメラがいいんでしょうねぇ?
答え・・・シャッターと絞りがマニュアルで操作ができ、丈夫であること
というのが、僕の答えです。
付け加えるなら、スポットや中央部重点測光などの露出計がついていること、ぐらいでしょうかねぇ。
要は、マニュアル操作が可能であれば何でもいいんです。今時、露出計がついてないカメラなんて、マニア以外は持ってないしね。
終わり。(簡単すぎるかな?)


(2)レンズの話

カメラよりこっちが大事です!
写真はレンズで決まります!間違いありません!

だって、例えばニコンの一番安いカメラ(但しマニュアル操作が可能)+ニッコール300of2.8で撮影した写真と、ニコンF5+昔のへにょい100o−300oズーム(f4.5−f5.6)で撮影した写真とではどちらが綺麗でしょうか?
機材の総合価格では大した差がない両者ですが、写真になったときには圧倒的に前者の方が綺麗です!

考え方としては、カメラは画質にはほとんど影響を与えない分、レンズで決まるということです。
但し、高いカメラというのは車と同じで、ボディーもしっかりしてるし、機能も充実してますから値段なりのものはちゃんとありますよ。(あくまで比較のための話ですよん)
ですから、ちゃんと写真を撮りたくて、どんなカメラとレンズを買おうかなぁ〜などという贅沢な悩みをお持ちの方は、迷わずいいレンズを買いましょう!
カメラは中古でも充分です。(AFは古いと遅くなるので新しい機種の方がいいでしょうね)

では、どんなレンズを選べばいいのか?

基本は倍々で持つ、と聞いたことがあります。例えば、24o、50o、100o、200oといった具合です。
この4本でほとんどの撮影がこなせます。

それでは、、各焦点距離の特徴や僕の感想などを書いてみますね。

・20o以下(超広角レンズ):見た目とは遙かに異なる世界なので、通常あまり使用されません。(魚眼レンズはこの範囲になります)

・20o〜35o(広角レンズ):このあたりはコンパクトカメラや写るんですみたいなレンズ付フィルムなんかの画角になります。このあたりは1本持ってると何かと便利です。(お勧めは28o)


・35o〜50o(標準レンズ):言わずと知れた標準レンズ。
今ではズームレンズに押されて、50oの単焦点レンズって見なくなりましたけど、実は安い!明るい!画質がいい!のスーパーレンズなんです。f1.4クラスの50oは1本持ってると、ちょっと暗いときでも、手持ちで撮れたりします。

・50o〜135o(中望遠レンズ):使いやすいのが85oです。特に85oはf1.2というめちゃくちゃ明るいレンズがあるので、スナップや人物撮影なんかはとても役に立ちます。

・135o〜300o(望遠レンズ):このクラスになると明るいレンズと暗いレンズの価格差が激しい!です。300oなんてf4とf2.8で3倍〜4倍くらいあるんじゃないかな?できれば300oが欲しいけど、そこまでは・・・という人は、僕みたいに200of2.8を買っておいて、あとからテレコン(終点距離1.4倍・明るさは1絞り暗くなる)を付けるという手もあります。


1眼レフを買ったら、1本は望遠欲しいですよね。でも、ここで安いズームを買っちゃいけません。あとで後悔するかも・・・。(f2.8などのちゃんとしたズームレンズならいいけど)


・300o以上(超望遠レンズ):普通必要ありません。欲しい方はどうぞ・・・の世界です。(僕は欲しい・・・けど買えないのさぁ♪)


さて、焦点距離が分かったら、いいレンズの選び方です
これは単純明快!

@単焦点

Af値の明るいのも


となります。

@単焦点レンズは、ズームレンズより画面周辺まで光量が均一で、ボケみや歪みが綺麗です。

Af値が明るいと、それだけ写真の表現に幅が広がり、またピントが合わせ易くなります。(また、明るいレンズは一般的には高性能なガラスや光学系を採用しています)


というのがその理由です。

但し、@は現在のズームレンズは一昔前のものとは比較にならいくらい性能が向上しているので、必ずしも拘る必要はないとは思うのですが(事実、僕も欲しいと思ってるズームが2、3本ありますから)、写真をきちっとやる場合、単焦点の方が、どのレンズではどういう風に写るんだ、ということが覚えられるので、いいと思います。(初心者には、ズームレンズの広角と望遠の両端しか使用しない人が多いんじゃないかなぁ?それだとズームの意味がない・・・)


(3)シャッターと絞りの話

・・・疲れた〜。ここからは次回ね。
バイバ〜イ!